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楽団員アンケート※ 2021年11〜12月に実施

佐藤 誠
トランペット
2011〜2021年の間で、記憶に残った出来事
《2011年5月 創立50周年ヨーロッパ公演》 3.11東日本大震災後の海外公演。5/18の出発までの不安と精神的な葛藤に苛まれながらの判断。最終的に「演奏することが、我々の本分」と納得。支えて頂いた北海道、札幌市、スポンサー企業や当時の財団、事務局、尾高音楽監督(当時)には感謝しています。札響が大成長した出来事の一つだと信じています。
《新型コロナで演奏会中止》 このような状況で仕事(演奏が)出来ないことの辛さや焦燥感は今も忘れない。演奏会中止の連絡が普通に届く日々が続き、モチベーションの維持も辛く、またしても札響の存続が危ぶまれた。そんな中、少しずつ演奏配信の動きが始まり、金管セクションの仲間とのリモート演奏が出来上がった時、涙が出るほど嬉しかった。
2011〜2021年の演奏会で、印象に残っているベスト3
《ラドミル・エリシュカとの各演奏会(順位は決められない)》 特に最後の『シェエラザード』は、指揮者と演奏者、Kitaraホールの聴衆が最高に一体化した本番。音楽する人間の生き方を教わった。
「還暦」となった札響の楽員として、これからこのようなオーケストラでありたい、このような楽団を目指したい、という自分なりの抱負
管楽器奏者にとって、体力、技術の維持が大きな課題となる還暦。自分を見つめ直す機会を大事にしつつ、先輩に教えて頂き、長年経験してきて知り得たオーケストラ奏者としての仕事を若く優秀な後輩に伝えたい。在京オケのプログラムに負けない幅広いレパートリーをこなす、伝統の透明感ある響きを持った本物の「シンフォニーオーケストラ札響」に発展し、個性を生かした独自の活動を世界に発信し続けてほしい。
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